【№ 38】 KyM wood coffee mill "Turmmuhle" Nr. 900
【№ 38】 KyM wood coffee mill "Turmmuhle" Nr. 900
商品番号:38
メーカー:ドイツ KyM社
大きさ:W14.5 cm×D8 cm×H24 cm(突起部含む)
製造年:1930年代
状態:A(良好)
キズその他瑕疵:全体的に経年劣化が認められます
ドイツKyM社のミルです。
1930年代ですが、とても良い状態です。
ロゴはプレート、ペイントの状態は良好。
歯の状態も良好です。
KyM社はドイツのミルを語る上ではとても重要なメーカーです。
創業は1826年と大変古く、1894年の記録では120人の従業員、年間20万台のコーヒーミルを製造するドイツ最大のメーカーでした。
その後二度の大戦により、多くの拠点を失いましたが1980年に閉鎖されるまで製造は続けられました。
オーソドックスなモデルから近代的なモデルまで、その種類の多さはドイツ屈指と言えます。日本ではあまり知名度は高くありませんが、とても魅力的なものが多いです。
モデル名は「タワーミル」という意味。
その名のとおり、ビルディングのようなフォルムは他にはありません。
まず、ホッパーが見当たりません。どこから豆を入れるのか。
ビルの屋根に相当する部分を引き抜くと、フタにガイドがついていて、そこに添わせるようにして豆を入れます。これ自体がスコップにもなります。
ではドロアーはどこに。はい、本体がくり抜かれており、アルミの筒が内蔵されています。挽いた粉はそこに落ちるという仕組みです。
よくまあそこまで凝りますね。
このミルは資料には見当たらず、オークションでたまたま見つけて衝動買いしました。だって、こんな形は見たことありませんでしたので。KyMのロゴが買う決め手だったのですが、実物が届いてからはお気に入りのひとつでした。
こんなのが当時のドイツや他のヨーロッパの家庭にあった訳ですから、成熟した文化の高さには驚かされます。1930年は昭和5年です。
ささっと挽ける電動式はラクで挽目も正確ですが、こんなので日曜日の朝はカリカリと挽くのもいいじゃないですか。
ぜひお手元にどうぞ。
※経年変化も大切な味わいと考えているため、研磨は必要最小に留めています。分解清掃は施しておりません。
※お使いになられる際は、一度捨て豆で挽かれてからお使いください。
※アンティークの性質上、ご購入後の返品、交換等はお断りいたします。